1984年に制作されたブロードウェイの舞台『アマデウス』の映画版。アントニオ・サリエリを中心に、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの物語を描いたもの。
アカデミー賞8部門を受賞、日本アカデミー賞外国作品賞も受賞した名作。
ちょこっとあらすじ
ウィーンの街で自殺を図り精神病院に運ばれた老人の描写からストーリーが展開。
老人は自らをアントニオ・サリエリと呼び、皇帝ヨゼフ二世に仕えた宮廷音楽家であると語る。やがて老人の人生のすべてを変えてしまった一人の天才の生涯を語り始める・・・。若くして世を去った天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの謎の生涯を、サリエリとの対決を通して描いた話題作。
勝手にレビュー
初めて観たのは知人のススメで19歳の頃でした。ジャケットを見る限りクソつまんなそう!というか、アニメですか?モーツァルトっぽくないんですが・・・と思ったのを鮮明に覚えています。
35才で他界したモーツァルトには謎が多いと言われていますが、見事に彼の生涯を見応えある内容で作られていると思います。
サリエリは宮廷の専属音楽家で、何というか、一言で言ってしまうと「凡人」。教科書通りというか、先が読めると言うか。宮廷の音楽家じゃ伝統的な音楽しか作れなかったのかもしれませんが・・・
サリエリは、初めてモーツァルトに逢った時から気づいちゃうんですよね(悲)コイツは「天才」だと。
しかも、モーツァルトは超超遊び人ですからね、なおさら腹立つでしょうな。
傍から見たら「天才」に気付けるのだから、サリエリ自体もすごい能力あるじゃんと思ってしまうが
同じ土俵に立つ者同士では、しんどいだけか。
モーツァルトが全く新しくて面白いオペラとかバンバン出しちゃうから、サリエリがどんどんモーツァルトの凄さを知り、どんどん嫉妬の念に苛まれる。
モーツァルトが超遊び人の描写も面白いですよ
モーツァルトが良く寝ないで遊んでいるシーンとかあるのですが、共感してしまう自分が未だにいます。
サリエリ・・・人格者。伝統を重んじる作曲家。宮廷や一般人からの信頼が厚い。凡人。
モーツァルト・・・超下品野郎。無礼もの。だが、天才。
モーツァルトの本当の凄さを気づいているのがサリエリのみ・・・
サリエリは権力を使ってモーツァルトを潰しちゃうんですよ・・・
自分にもこんなすごい曲が描けたらと思いながら、徐々に徐々に・・・
そこは、映画見てくださいよ♪
その他にも、この映画の良い所はモーツァルトの音楽いっぱい♪
臨場感たっぷりとオペラが良く出てきます!皆さんが聴いた事あるものばかり!しかも、出来ていく過程とかも盛り込まれていてオペラとかクラシックに全く興味ない人でも観やすい♪凄いです!ウィーンとか行って生で観たくなりましたもん。
筆者が一番痺れた(鳥肌たった)ところは、最後のシーンでしたね!
グロッキー状態のモーツァルトがサリエリに描かせる「レクイエム」のシーン。モーツァルトは下書きをしないことで有名な人だったみたいです。過去の作品に下書きがあまり残っていないらしいです。
ということは、もう記譜する時には頭の中で出来上がっているんでしょうね(凄)
そんな感じを彷彿させる、やり取りと「天才」を潰してしまう瞬間が上手に描かれていました。
そこも、そこも是非観てよ!
こんな方にオススメ!
- オペラってちょっとなぁ~と思っている方
- ロココ時代に憧れがある方
- モーツァルトって?と言う方
- 近くに居る「天才」に気付いてしまった凡人の方
つかさずチェック★
最新情報をお届けします