音楽イベント

スペシャルドラマ第5話『クラシックコンサート』|ヤマハ銀座 オトナ アート・アカデミー[ワイン×クラシックコンサート]

storyストーリー
  1. 出会い編
  2. 申し込み編
  3. 準備編
  4. ワインセミナー編
  5. クラシックコンサート編
classical musicアイのクラシックコンサートデビュー。流れた涙のわけは・・・?

●前回までのあらすじ
29歳丸の内OLのアイ、今日がクラシックコンサートデビュー!アイが参加したのは『ワインセミナー×クラシックコンサート』の二本立てのイベント。前半のセミナーではワインインポーター今野有子さんが語った、自分らしい仕事のやり方に感銘を受けた。オススメのワインを味わいながら、いよいよコンサートが始まる・・・。

05

ワインセミナーが終わり、休憩時間。
今野有子さんセレクトのスパークリングワイン「王女のワイン」がとても美味しいので、もう一杯いただいちゃおう。ドリンクカウンターには私と同じくお代わりのワインを求める行列ができていて、とても賑わっている。

おかわりワイン

お酒は好きだけど、決して強くはない私。
少しまわってきたのかな・・・ここへ来るときまでの緊張はすっかり吹き飛び、楽しくなってきた!

改めて考えると、ウェルカムスパークリングワインが付いてて、ワインセミナーとクラシックコンサート両方楽しめて、3,500円ってとてもお得!
お代わりのワインも500円だし。銀座でこの値段でワインが飲めるところって、なかなか無いよね(笑)

あ、ついついお金勘定しちゃった。
もうすぐ休憩時間が終わるので、スパークリングワインを片手に席に戻った。

クラシックコンサート第1部

会場内が暗転しステージ上から聴こえてきたのは、パッヘルベルの『カノン』。知っている曲だ!
厳かな雰囲気の中で踊るようにキラキラと輝くメロディ。
クリスマスソングではないけど、どことなくクリスマスらしさを感じる曲でコンサートはスタートした。

ピアノとエレクトーンのアンサンブル曲をもう一曲聴いた後は、エレクトーンのソロで『Amazing Grace』。
あ・・・涙が。

この曲、親友の結婚式の時にも流れていた。素敵な結婚式だったな・・・。
これまでに何度も結婚式に参列したけど、新婦がバージンロードを歩いて来るときはいつも泣いてしまう。
感動的なシーンには素敵な音楽が付きものだ。言葉にはならない想いも、音楽からは伝わってくる。

あれ、涙が止まらないな・・・。私って、クラシックのコンサートで感動して泣くことができるんだ。

04

泣くことは最高のデトックスだと何かにも書いてあったとおり、気持ちがすっきりと軽くなったみたい。
ピアノソロ曲でピアノの音色を十分に堪能し(超絶技巧に感動!)、大好きな映画音楽で前半は幕を閉じた。

後半は演奏家のお二人もドレスコードの「赤」に衣装チェンジ。
今回のメインプログラム、チャイコフスキーの『ピアノ協奏曲 第1番』が華々しく始まった。
曲名だけではピンと来なかったけど、テレビか何かで聴いたことのある、知ってるメロディ。この曲、チャイコフスキーの曲だったんだなぁ。
たくさんの音が次から次へと流れてきて、素人の私から見ても演奏がすごく難しそう。
そんな曲を綺麗な人が真剣な眼差しで演奏している姿に、同じ女でもうっとり見惚れる。

かっこいいなぁ・・・。

あれ、そんなことを思っていたら、ちょっぴり眠くなってきた。
お酒は好きだけど決して強くはない私にとって、空腹でスパークリングワイン2杯は冒険だったかな(笑)

そっと目を閉じて音楽を聴いてみる事にした。(決して寝てはいません!)

目を閉じながら生演奏を聴くって、なんだか贅沢な気分・・・ピアノと、オーケストラのたくさんの音色・・・。

あれ、そういえばピアノとエレクトーンの2つの楽器だけで演奏してるんだよね?
とても2つだけとは感じさせない迫力!
本当にオーケストラを間近で聴いているみたい。感動で鳥肌が立った。

後半はエレクトーンとピアノの華やかなアンサンブル曲が続く。
クラシックのコンサートって気持ちいいな、ずっと聴いていたいな・・・。

そんな風に感じていたら、あっという間に最後の曲へ。
アンコール曲の『Ave Maria』でしっとりとコンサートが終演した。

帰り道

コンサートの余韻に浸りながら歩く銀座は、見慣れた街のはずなのに、いつもよりもっとキラキラして見えるのは気のせいかな。やっぱり私はこの街が大好きだ。

イベントで出会った、ワインインポーターの今野さん、ピアニストの須藤さん、エレクトーン奏者の清水さん。
自分の輝く場所を見つけて生きている素敵な女性たち。
私もいつか、皆さんみたいに自分らしい生き方を見つけられるかな。
ルーティーン化してしまった毎日から抜け出して、新しいことにもどんどん挑戦してみよう!

思い切って今日のイベントに参加してよかった。
また次回も楽しみ。

Chiharu Sudo須藤 千晴

profile001ピアノ
[オフィシャルウェブサイト]

東京芸大卒業。ドイツ政府給費留学生としてドイツ国立ベルリン音楽大学に留学、最高点を得て卒業、ディプロマを取得。第4回ジーナバックアウワー国際ピアノコンペティション入賞。第4回ザイラー国際ピアノコンクール、第3回ベルリンピアノコンクール、ASTI国際音楽コンクールなど多くの国際コンクールにて上位入賞。
2007年CHANEL銀座/シャネル・ネクサス・ホールにおける「Pygmalion Days」のアーティストとして1年間定期的にソロコンサートを行う。
これまで、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」「東京・春・音楽祭」、室内楽奏者として「宮崎国際音楽祭」などに出演。
2008年ビクターエンタテインメントよりデビューCD「Preludes」をリリース。2011年チェロとのデュオCDをオクタヴィア・レコードよりリリース。2014年日本アコースティックレコーズよりソロCD「Gems」をリリース。
ヤマハミュージックアーティスト(YMA CLASSICS)所属。

Noriko Shimizu清水 のりこ

profile002エレクトーン
1992年電子オルガンコンクール全国大会グランプリ。クラシックのエレクトーン演奏家として、これまで国内外で1台のエレクトーン伴奏によるオペラ、他楽器、他ジャンルとのコラボレーション、邦人作曲家による電子オルガン・オリジナル作品の演奏を行う。
海外では1997年アメリカCarnegieHall、2002年韓国日韓サッカーワールドカップ・プレ芸術公演、2010年上海ISME「アジアの電子オルガン演奏家によるコンサート」、2013年日・カンボジア友好60周年、日・ASEAN友好協力40周年記念
演奏会等に出演。近年では「三枝成彰映像音楽の世界」オペラ「Jr.バタフライ」「ギンザめざましクラシックス」、日本作編曲家協会「TheChorusPlus」など数々の演奏会に出演、東京二期会デジタリリカ、各団体にて演奏に取り組み、高評を得ている。
本年春、歌舞伎役者 五代目中村雀右衛門丈との「切支丹道成寺(ハイライト)」がBSジャパン「日経スペシャル 招待席」にて放映された。2017年秋 三枝成彰作曲新作オペラブッファ「狂おしき真夏の一日」にて演奏予定。
ヤマハエレクトーンシティ渋谷契約奏者。

Set Listセットリスト

前半
・パッヘルベル:カノン
・ドビュッシー:喜びの島
・Amazing Grace(エレクトーンソロ)
・ショパン:幻想即興曲(ピアノソロ)
・須藤千晴:カメリア (ピアノソロ)
・モリコーネ:「ニューシネマパラダイス」より
後半
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1 番より 第1 楽章
・三枝成彰:舞台「銀河英雄伝説」より“同盟のテーマ”
・三枝成彰:カンタータ「天涯」より“ぼくは祈っているんだよ”
・ラフマニノフ:パガニーニの主題によるラプソディ 第18変奏
・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」より“ロシアの踊り”
アンコール
・バッハ/グノー:Ave Maria

the main character主人公

08アイ
独身。都内有名私立大学を卒業後、丸の内の企業に勤めるOL。現在、彼氏なし。年1度の海外旅行が楽しみ。
牡蠣が好き。「おひとりさま」まあまあ得意。
妄想、得意。影響、受けやすい。
空腹時のワイン2杯で理性約1/2。

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忙しい日々だからこそ、音楽で心豊かにをモットーに。
映画音楽から民族音楽まで幅広いテリトリーを武器に取材。

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