日本で40年以上前に生まれたシティポップが、いま海外で大人気。なぜここまで広がったのでしょう?本記事は、まず初心者向けにやさしく、続いて詳しく学びたい人向けに背景や文脈を解説します。
🔰 まずはここから:初心者向けやさしい解説
1. シティポップってどんな音楽?
1970〜80年代の日本で流行した、都会的でおしゃれなポップス。
夜のドライブや海沿いのリゾートに似合う、明るくて少し大人っぽい雰囲気が特徴です。
有名なアーティスト:山下達郎さん、竹内まりやさん、大滝詠一さん など。
2. どうして海外で人気になったの?
- YouTubeやTikTokでバズった…「Plastic Love」や「真夜中のドア」が世界中のおすすめに表示。
- 言葉がわからなくても心地よい…メロディやリズムが耳に残る。
- ジャケットがかっこいい…ヤシの木やプールなど、レトロで爽やかな絵が目を引く。
3. まず何を聴けばいい?
- 竹内まりや「Plastic Love」
- 松原みき「真夜中のドア/Stay With Me」
- 編集盤『Pacific Breeze 1〜3』で全体をざっくり把握
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4. これからも人気は続く?
サブスクやレコードの再発で聴きやすい環境が整い、SNSでも使われ続けています。
一時的な流行というより、長く愛されるジャンルになりつつあります。
📚 もっと知りたい人へ:深掘り版(背景・文脈・代表曲)
シティポップとは?(背景)
AOR/ソウル/ジャズ/ディスコ/ヨット・ロックの要素を日本的ポップセンスで洗練させた都会派サウンド。
英語的ハーモニー感と和製メロの耳馴染みが共存し、“心地よさ”が先に届くのが特徴です。
海外ブームの“引き金”
- YouTubeのレコメンド:匿名アップロード版「Plastic Love」が各国でおすすめに表示→連鎖的に再生。
- TikTokの短尺文化:「真夜中のドア」が“親に聴かせる”トレンドで拡散→各国チャートへ。
なぜ若者に刺さった?──「音」「視覚」「文脈」
- 音(Sound):ファンキーなベース、エレピ、AOR的コーラス=作業用BGMにも最適。
- 視覚(Visual):永井博風のジャケットアートが“80sの夏”を一枚でイメージ共有。
- 文脈(Context):Vaporwave/Future Funkがサンプリング→原曲回帰の流れを創出。
“持続する人気”を支えた仕組み
- 編集盤・再発(リイシュー):『Pacific Breeze』シリーズなどで正規音源への入口を整備。
- プラットフォーム横断:YouTube/TikTok/サブスク/レコードで導線が複数化。
代表的な入口曲と聴かれ方
- 竹内まりや「Plastic Love」──考察・カバー・リミックスが横展開。
- 松原みき「真夜中のドア/Stay With Me」──SNS→Viralチャート→各国上位へ。
- 編集盤『Pacific Breeze 1〜3』──まず全体像を掴み、気に入った作家を深掘り。
今後の展望
定着フェーズ。再発の継続と周辺カルチャーの広がりが長尾を支えています。
❓ よくある質問(FAQ)
Q. シティポップとVaporwave/Future Funkの違いは?
A. シティポップは当時の日本のオリジナル楽曲。Vaporwave/Future Funkはネット発の再解釈で、シティポップをサンプリングする例が多いです。
Q. 日本語でも海外で受けるのはなぜ?
A. AOR/ソウルに通じる和声進行とグルーヴが言語を越えて心地よく、歌詞よりムードが先に伝わるため。SNSの拡散とも相性が良いからです。
Q. 最初に聴くおすすめは?
A. 「Plastic Love」「真夜中のドア」と、編集盤『Pacific Breeze 1〜3』の順で。気に入った作家を深掘りしましょう。