沢村 繁 サワムラ シゲル
小学生のころからクラッシックピアノと作曲を学び、17才でジャズを市川秀男氏や佐藤允彦氏に学んで音大作曲科に在学中に都内ライブハウスで活動し始める。
これまで共演したミュージシャンは日野元彦(Ds)、道下和彦(G)、塩本彰(G)、桜井郁雄(B)、井上信平(FI)、八木のぶお(Harp)、小松亮太(バンドネオン)など幅広い。ジャンルを越えた演奏活動をする傍らレコーディングなどで汗をかく日々を送ってます。
今回、ネットラジオ番組「MUSIC★ピーポー」のコーナー「PickUp!MUSICピーポー」に出演して頂きました。
ジャズとの出逢い
―17才でジャズを学ぶって、若干早い気がするのですが、きっかけとかあったのですか?
その頃、音楽大学の作曲科に入るために理論等を教わっていた師匠が、ジャズピアニストだったのもあり、授業中にチョロっと弾くピアノに「何それ!カッコイイ」と思うようになり、作曲理論も学ぶ傍らジャズピアノも一緒に教えて貰いました。
やはり、10代でジャズを学んだ人って大体、周りの大人の影響が大きいですよね。個人的にラッキーだなぁと思いました。知らない料理名をレストランでオーダーしないのと同様、なじみ無いジャンルって抵抗がありますよね。
さまざまなジャンルの演奏
―ピアニストとして、さまざまなジャンルのミュージシャンのサポートも行っている沢村さん、得意・不得意なジャンルはあるのですか?
強いて言うなら、やはり得意なのは「ジャズ」でしょうね。他のジャンルは、リーダーとなる人とフィーリングが合うか合わないかになるので、自分が良いと思った演奏でも合わなければ、次回から呼ばれない。
―生ピアノとキーボードで、演奏時に気を付けている事とかありますか?
ピアノは持ち運べないけど、キーボードは持ち運べるので、お店で用意されているキーボードは、極力使用しないようにし、なるべく自分のキーボードを持っていくようにしています。なので、持ち運びがし易い、軽いものを使っています(笑)
―最近、1番演奏していて気持ちいいと感じたのは?
ギターリストの南部 栄作さんとのDUOが個人的に気持ちいい。
インスピレーション
―作曲する時のインスピレーションはどこから?
僕は、風景や景色、絵画等から沸いてきますね。もちろん、締切などでどうしても造らなければならない時は、今までの知識・知恵・経験・理論等を駆使して制作します。
活動スタイル
忙しいとどうしても、演奏が雑になってしまう事を、自分自身、自覚しているから忙しすぎないように調整している。1回1回を丁寧にやっていきたい。
―演奏の依頼はどのようにして?
ほとんどが、演奏したことのあるミュージシャンの紹介ですね。
―歌伴も良くやられていますが、楽器だけのインストとどちらが好きですか?
どちらも好きです。伴奏の依頼を受けて、ボーカルの要望に的確に応えることも、基本M体質なので好きです(笑)
―言いにくいとは思いますが、「ギャラ」ってどのくらいなんですか?
ピンキリだけど、ピアノの先生もやっているので1時間で五千円の仕事から、30分でウン十万まで様々。だけど、自分が面白そうと思った内容の仕事ならお金は関係なく引き受けていますよ。
鎌倉への移住
昔から何故か「鎌倉」に住みたかったらしく、現在、その希望は実現し一軒家にピアノや録音機材を置いたスタジオ兼自宅として住んでいるらしい。
―都内で演奏していると、終電とか早くないですか?
最近は、帰れるような時間で帰らせてもらっているよ。無理な時は、朝まで呑んでるよ(笑)
―鎌倉で何かしようとしています?
現在、鎌倉をテーマにしたソロのアルバムを作成しています。アルバムが出来たら、鎌倉のカフェやライブレストラン等に置いてもらうようにしていきたい。鎌倉でしか手に入らない音楽もありかなぁっと。
沢村さんの演奏を初めて聴いたのは、イチタが働いていた新宿のジャズバーでのピアノソロ。おっさんに似合わない繊細なタッチ、リリカルな音質。第一印象はピアノが上手だなっと感じました。
プロだから当たり前と言えば当たり前なのですが、それでもピアノソロとバンド、デュオ等でちゃんと弾き方を変えている人って意外と少ない気がします。プライベートの印象はお酒好きの陽気なおっさんですが、音楽に対しては、真面目です。細く長く自分のペースで作曲、演奏を行っている姿は、見習うべくところが多い。
ヒゲ面が怪しいですが、温厚で優しい方です(笑)
今宵は「沢村繁」の音楽に酔いしれてみては?
沢村 繁 さわむら しげる ピアニスト、作曲・編曲家 |