今回は、8弦ソロギタリストのMASAToooN!(マサトゥーン)さんを濃厚インタビュー。音楽活動以外にも、モデルやアクセサリーアーティストとしても活動しているMASAToooN!(マサトゥーン)さんの色々を聞いていきたいと思います。※注意:女性に間違われますが、男性です。
簡単に自己紹介をお願いします。
メインで8弦のソロギターを行っていたり、ギター講師やギター機材のアドバイザーをしている「MASAToooN!(マサトゥーン)」です。
音楽活動以外だと、アクセサリーを自分でデザインして作ったり、モデル活動もしています。
—アクセサリーを作るきっかけは?
僕は水族館や美術館へ行くのが趣味で、ミュージアムショップでその時の思い出が残るものを買うことも楽しみのひとつです。なので、演奏だけでなく形に残るものとして、自分の表現の世界観にあったワクワクするものを作りたいと思い製作を始めました。
例えば、自分の曲に「Life in Deep」という曲があるのですが、その曲名と同じアクセサリーがあります。名前の通り、この楽曲をイメージして手作りしているアクセサリーになります。
現在は、あまりライブがしづらい状況なのでネットショップと東京都の中野にあるGil Cafe&Pubのみで販売しているのですが、ありがたいことに大変好評を頂いていて生産がなかなか追い付いていません(笑)
オンラインショップ「Fantasy Gallery MuniMuni」
東京都中野区「Gil Cafe&Pub」
オリジナル曲「Life in Deep」
ギター講師として
—オンラインレッスンの苦労は?
やっぱり、カメラの角度や映り方ひとつで見える物が変わってくるので、細かなニュアンスまでわかりやすく伝えられているか不安になります。
なので、対面で行うレッスンの方がやりやすいという気持ちはあります。
でも、オンラインならではのメリットもあって、生徒さんは自宅で受けられるのでリラックスして受講してもらえたり、最近はレッスンだけでなく、SNSで情報を発信するコツや活動方針などを相談されることが増えました。
音楽歴について教えてください
母親がジャズ系のシンガーでして、子供の頃から音楽に囲まれた生活はしていました。幼少からピアノも弾いていたのですが、正直、ピアノを弾くのはあまり得意ではありませんでした(笑)。
中学生の時に、メタルバンドが中心に出演しているかぼちゃ屋という地元のライブハウスで、初めてメタルバンドのギターを聴いて「なんて、ギターってカッコイイんだ!」と衝撃を受け、ギターを始めました。
当時はPantera(パンテラ)やKillswitch Engage(キルスイッチ・エンゲージ)などのメタルバンドを良く聴いて練習していました。中学、高校と軽音楽部に所属はしていたのですが、精力的に活動できるバンドメンバーには恵まれなかったのでmixiを使ってバンドメンバーを見つけ、バンド活動していました。
—高校卒業後は?
一旦、バンド活動は趣味として続けて、保育士などの資格が取れる専門学校に行きました。なので、保育士と幼稚園教諭の資格も持っています。
専門学校卒業後、当時、組んでいたバンドを方向性の違いから辞め、ソロ活動しようと色々と模索していました。その時にネットで検索して出会った11弦ベーシストの「Jean Baudin」の演奏を見てソロギターに活かせないかと思い、ひたすら練習を始め8弦ギタリストとして活動を開始しました。
8弦ギターについて
—8弦ギタリストになったきっかけは?
Jean BaudinをYouTubeで観てから、ソロのギタリストを調べていくうちにYvette YoungやIchikaといった素晴らしいタッピングスタイルのギタリストと出会い感銘を受けました。
8弦ギターみたいな特殊な楽器や奏法で弾くと、曲芸に近い目で見られがちですが、彼らの楽曲はパフォーマンスだけでなく純粋なインストとしても素晴らしいと思いました。そして、僕も彼らのような素晴らしいプレイヤーのように8弦ソロギタリストとして極めようと沢山練習しました。
ソロギターのきっかけとなったJean Baudinの「Vanishing」
MASATooonさんもYouTubeでカヴァーしているので是非探してみてください。
—8弦ギターならではの苦労点などはありますか?
音の調整が難しいです。7弦、8弦はベースの役割が大きいので単純にそのまま音を出すと、高音弦と比べてどうしても7,8弦の音量が大きくなりがちです。その辺をエフェクター(コンプレッサー)を使用して違和感が無いようにバランスの調整をしています。
※チューニングは、7弦:B、8弦:F#だそうです。
—8弦ギターならではのバリエーションとは?
普通の6弦ギターだと入れられないテンションコードが入れられたり、ベース音しか出せないところをタッピングを取り入れることによって左手が自由に動けるので、ピアノのようなハモリなどが実現できます。
音域だけでなく、表現出来るボイシングの幅が大きく広がる点も特筆すべき点ですね。
今後の展望について
基本的にはソロというスタンスは崩さないで、自身の楽曲を創り上げていきたいです。ユニットやコラボ等はもちろん今まで以上に挑戦してみたいと思いますが、あくまでソロ活動を主軸において活動していくつもりです。
近い展望だと、水族館や、まだ演奏したことのない美術館やカフェ、ギャラリーなどでソロライブをしていきたいです。中でも今1番やりたいのは、水族館で演奏をすることです。大きな水槽の前で演奏できたら最高ですね(笑)。長期的な展望だとヨーロッパ圏を中心に、海外で活動したいという思いがあります。
最終的には、どこの飲食店などのお店でよく流れているジャズやインストのように、日常生活を彩るようなジャンルに作り上げていきたいです。
MASAToooN! 8thStrings-guitarist —明日、世界が滅びるなら何を食べる? |
新譜情報
1st Album『Heal』発売
2月11日(土)20:00 オンラインショップにてCD版予約受付開始
オンラインショップこちらから
3月12日(日)00:00 CD版及び各種サブスクリプションやBandcampなどデジタル音源版発売開始本作品は全編通して8弦ギター1本のみで奏でるモダンソロギター作品。
神奈川県横須賀市の史跡千代ケ崎砲台跡のプロモーションビデオに採用されている「YOKOSUKA」や、アメリカの11弦ベーシストJean Baudin公認のカバー曲「Vanishing」を含め合計14曲(CD版)を収録した、癒しのサウンドが基軸にありつつも、壮大な世界観な織り交ざったアルバムとなっている
取材まとめ
初めてYouTubeで拝見したときは女性?と思った一人です。物腰も柔らかくとても真面目な方でした。クラブやホテルのラウンジ、レストラン等ではピアノでのソロ演奏は見かけるがギターでのソロ演奏はほとんど見かけない…。その先駆けとなって欲しいと願わずにはいられない。まずは水族館での演奏を!